フコイダンとは
フコイダンとは、主に海藻類に含有されるヌルヌルした成分のなかにある多糖類のことです。
フコイダンの力
フコイダンとは、モズクやワカメ・コンブなどの海草類の表面を覆うヌルヌル成分のことです。フコイダンは海藻類にとって、不可欠な成分とされています。それは、海藻類が潮の流れから身を守るための柔軟性を作り出し、 また微生物に食べられることを防ぐバリアのような役割を果たしているからです。 フコイダンはキノコ類に含有されているβーグルカンと同じく多糖成分です。
このフコイダンを1日3g摂取するとガンに有効だと言われております。 なぜなら、フコイダンにはがん細胞にアポトーシス(細胞自殺)を起こさせる作用が見受けられるからです。
1996年に開催された第55回日本癌学会において「海藻類に含まれる多糖類の一種フコイダンは、 正常な細胞はそのままで、がん細胞だけをアポトーシス(細胞自殺)に追い込む」という画期的な発表がありました。 当時は抗がん剤や放射線治療の副作用が社会問題になっていた時期で、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 フコイダンという糖の存在自体は90年以上も前に発見されていましたが、その構成が複雑であったため研究者たちは その仕組を解明出来ずにいました。
しかし、長年の研究によってようやくその構造が明らかになってきたのです。 結腸がん細胞1万個を入れたシャーレにフコイダンを加えたものと、フコイダンを加えなかったものの24時間後と72時間後の結腸がん細胞の 数を調べるという研究がなされました。 フコイダンを加えたシャーレの結腸がん細胞は、24時間後には半数になり、72時間後にはほどんどが死滅してしまったのです。 参考にフコイダンを入れなかったシャーレの結腸がん細胞は72時間後には10万個と10倍に増殖していました。
同じような実験を「骨髄性白血病細胞」「リンパ性白血病細胞」「胃がん細胞」などで行っても同様な結果に至りました。
フコイダンの効用
・血圧調整・血糖調整
・抗HIV
・抗腫瘍、抗がん
・抗コレステロール
・鉄イオンの過摂取防止
・血液凝固阻止(血栓防止)
・がん細胞の新生血管抑制作用
・抗菌(大腸菌、Oー157など)
・抗アレルギー(花粉症、アトピー)
・認知症(アルツハイマー)にも効果
・貧血改善・老化防止・肝臓機能改善
・胃潰瘍治癒促進(ピロリ菌から胃を守る)
・カルシウム補給により骨粗しょう症防止
・がんに有効な、正常細胞マクロファージやNK細胞の活性化
フコイダンエキス400
平成19年1月15日より「フコイダンエキス400」がタカラバイオより発売されます。「フコイダンエキス400」には 厳選された国内産ガゴメ昆布を原料にしており「フコイダン」を400mg含有しています。タカラバイオ社は「医食同源」をキーワードに先端的なバイオ研究に基づいた医食品の開発を推進しており、海草由来のコンブ多糖類 「フコイダン」、寒天多糖を分解した「寒天オリゴ糖」、キノコ由来の「ポリテルペン」など機能性食品素材の研究開発を通じて世界中に 健康を提供している会社です。
フコキサンチンとフコキサンチノール(H18.11.29)
沖縄県が出資している第3セクター「トロピカルテクノセンター(TTC)」は、モズクやコンブなどの褐藻類に含まれているカロテノイド色素から 取れる物質「フコキサンチン」と「フコキサンチノール」が成人T細胞白血病(ATL)に対して有効だとする研究内容を発表しました。 研究を統括している安元健東北大名誉教授らの実験によると、水1リットル中に100万分の5グラムを溶かした濃度(5マイクロモーラー)の フコキサンチンとフコキサンチノールをそれぞれ患者から採血したATL細胞に投与すると、高確率でATL細胞の自然死(アポトーシス)を誘導しました。 これまでの科学治療法はガン細胞だけではなく正常な細胞も傷つける副作用がありましたが、フコキサンチンとフコキサンチノールはがん細胞だけにアポトーシスを 起こす特徴を持っているようです。フコキサンチンはモズクからフコイダンを抽出する過程で取ることが出来るので、 生産コストを低く抑えることが出来るメリットもあります。フコイダンを使用した切り傷治癒シートの開発(H19.01.04)
北海道立工業技術センターを中心とする函館の産学官グループが、北海道南さんのガゴメコンブのぬめり成分に含まれる物質フコイダンを 使って、切り傷に貼って治癒を早めるシート状の「創傷被覆材」の開発研究を本格化させます。硫酸化多糖のフコイダンは細胞再生を促す働きがあり、同グループは 2008年度までに高純度フコイダンを抽出して、最適な効果を引き出す被覆材を開発する計画となっています。同センターーによると、硫酸化多糖はヒトの真皮(皮膚深層部)内にある「繊維芽細胞」を増やす因子(FGF)を活性化することが他の研究で確認されています。乾くと繊維状になる フコイダンを布に織り込んで、実験動物の傷口を覆って組織の再生効果を研究します。動物実験を重ねて、皮膚の表層と深層の組織をバランス良く再生する 被覆材を開発し、量産化を前提に医薬系企業との共同研究も念頭においているようです。